
今月の飼い主さん
鈴木聖美
現在はシベリアンハスキーの銀河くん(8歳・オス)を飼っていらっしゃいます。銀河くんへの愛情がたっぷり感じられたインタビューとなりました。
――――銀河くんを飼うきっかけはなんだったのですか?
息子がもともと飼っていたんですよ。でも事情があって里子に出さなくてはいけなくなってしまったんです。私はもう犬は飼いたくなかったから引き取るつもりはなかったんですけれど、孫が犬と会えなくなる、って寂しがっているのを見てつい「じゃあおばあちゃんが飼うからおいで」って。孫可愛さに負けました(笑)。
――――もう飼いたくなかった、とはどういうことですか?
銀河を飼い始める1年半くらい前に10年飼ったゴールデンレトリバーをガンで亡くしているんです。その時に本当に辛くて悲しくて。こんな思いもう二度としたくないから犬は飼わない、って決めていたんです。
――――でも孫可愛さに飼うことに。
実はなんとなく銀河を私たちで飼うことになるんじゃないかな、って予感はあったんです。もうただの直感ですけれど。息子は銀河の他に黒のラブラドールレトリバーも飼っていて二匹も一緒に家族でうちに遊びに来ていたんですね。その時から銀河はうちで、となんとなく感じていたので「これは運命なんだな」って思いましたね。
――――銀河くんは目がクリクリしていて可愛いですね。

この子は「ぶどう膜炎」という病気なのでこんな目が大きいんですよ。本来シベリアンハスキーはもっと切れ長の目ですから。だからあまり目が見えないんです。散歩もハーネスを付けて歩くんですけれど近くが見えなくてぶつかっちゃうから短めのハーネスをつけてよけてあげなければいけない。
――――ぶどう膜炎はポピュラーな病気なのですか?
そこまででもないと思いますよ。獣医さんでも初見では分からない人もいるみたいですし。主人がシベリアンハスキーの飼い主達が集まる会に参加しているんだけど、そこで銀河の写真を見せたらみんな「ぶどう膜炎なんだね」って言われたみたいです。
――――そんな会があるんですか?
銀河はぶどう膜炎の他にも糖尿病を抱えていてね、それらの病気をどうやったら克服できるか、そういう会に参加して情報を得るんです。色々な病気を抱えた飼い主さん達が飼い犬のためになんとかしたい、って病気の事を調べるからその集まりの方々は病気についてとても詳しい。主人もかなり糖尿病については調べましたからね。お互い情報交換をしているんです。
――――糖尿病ってどういう風に病気が発覚するんですか?
はじめは膀胱炎だったんですよ。水をガブガブ飲むしすぐにトイレに行きたがる。夜中でもおしっこをしたいから散歩に誘うんです。そのうち尿に血が混ざっているのを発見して慌てて病院に連れて行ったんです。膀胱炎は糖尿病の合併症だったんですよ。そこからインシュリンを打つ生活が始まるのですが1ヶ月くらい血糖値が定まらないからインシュリンを打つ量が決まらなくて様子見なんです。はじめは1日4回打ってましたしね。今はやっと落ち着いて1日2回です。朝の9時と夕方の6時。
――――時間が決まっているんですか?
糖尿病は規則正しい生活習慣を送らないとひどくなるんです。体重も減り過ぎても増え過ぎてもいけない。だから餌もカロリーを考えますし、散歩の時間も規則正しく同じ時間に行ってます。インシュリンを打たなくてもいい生活に戻してあげたいですからね。
――――シンガーの仕事は時間が不規則ですよね。
ですので仕事が入っている時は娘にお願いしています。コンサートも東京の場合だとコンサート会場を抜けて銀河の食事と散歩のために戻ることもあります。
――――どういう生活サイクルなのですか?
朝起きてまず散歩に行きます。それからごはんとインシュリンを打つ、という流れです。インシュリンは二人がかりでやる事が多いですね。毛を分けて地肌を出す係と注射を打つ係。注射は主人がメインですけれど毎日のことですから家族全員打てるようにはしています。全員一人でも押さえて注射もできるように練習しました。獣医さんに食塩水を使って教わるんです。
――――大型犬ですから暴れたりしませんか?
全く。楽になるのが分かっているし、犬って頭がいいんですよ。同じ箇所に注射を打つと皮膚が固くなるので注射してもいい箇所を毎回変えて打つんですけれど、銀河の方から「今回はこっち」って横になりますからね(笑)。