ペットライフ講座

1歳のお誕生日を迎えたネコちゃんは、もう立派なオトナ。
心も体も充実して、安定した時期を迎えています。飼い主さんも、なにかと慌ただしかった子育ての時期を終えて、ホッとひと息、健康やしつけなどの知識も増えて、ネコちゃんとの暮らしを満喫していることでしょう。
この講座では、より楽しく幸せなペットライフを送っていただくために、「食事」「健康」「日常」の面から、飼い主さんの疑問や悩みを解決する情報を提供していきます。

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心身ともに充実している時期。活発な成猫期を楽しんで友達に記事を紹介する

1歳~6歳の成猫の飼い主さんへ
5回目:健康管理 「なんとなく具合が悪そうなときは」

ネコちゃんの普段の行動をしっかり観察することがカギになります

 「朝起きたときに、いつもならごはんをおねだりするのに、今朝はおとなしい」とか、「仕事から帰宅すると、いつもは”ニャオ?ン!”と鳴いて出迎えてくれるのに、きょうは来ない」、というようなことはありませんか? 猫は気まぐれだから、そんなときもあるのだろうと思う飼い主さんも多いとは思いますが、些細なことでも普段と違うことを見逃さないようにしてくださいね。何度も言うようですが、「普段とちょっと違うかも?」が病気のサインである可能性もあるんです。いつもと違うことを見逃さないためにも、飼い主さんはネコちゃんの「普段」をしっかり把握しておいてくださいね。

気になるときは、まず獣医師の先生に相談しましょう

 「元気がない」や「食欲がない」が、即イコール病気の兆候ということにはなりませんが、元気や食欲は健康のバロメーターにもなります。普段元気な子が部屋の隅でうずくまっていたり、吐いたりしたときは心配になってしまいますよね。ネコちゃんが普段と違って気になる様子を見せたときは、迷わずに獣医師の先生に相談するようにしてくださいね。飼い主さんだけが動物病院に行くときは、ネコちゃんの様子をできるだけ具体的に詳しく書いたメモなどを用意しておくと良いでしょう。
 病気ではないのかもしれませんが、以下のような様子が見られたときは、まず獣医師の先生に相談するように心がけましょう。
・丸一日食べない
・しばしば吐いて、食欲もない
・猫草などの青草を普段より多く食べる
・軟便や下痢を繰り返す
・便秘が続き、トイレにいる時間が長い
・オシッコの色が濃い、または薄い
・安静時でも鼻が乾き気味で、普段より元気がないような気がする
・体が少し熱い(発熱)
・普段より呼吸が浅い、または荒い
・頻繁に体を掻く
・フケが多い
・目ヤニが多い
・おしり(肛門)を床などにこすりつける
・体を触ると嫌がる、または怒る
・普段より口臭がきつい
・体の同じ部分を舐め続けている

心配のない「吐く」と、要注意の「吐く」

 猫は比較的よく吐きますが、「吐く」という行為は、消化途中のものが胃や小腸を経て口から吐き出される「嘔吐」と、食べた直後のものが食道から口へと逆流して吐き出される「吐出」とに分けられます。嘔吐は胃や腸の異常によって起こり、吐出はのどや食道の異常によって起こるとされています。

◎心配のない「吐く」
 がつがつと食べた直後、スルッと吐いて、その後も元気で食欲も普段通りであれば心配ありません。また、猫は、セルフグルーミングによって毛を飲み込んでしまい、それが胃や腸管内で毛玉状になることがしばしばあります。毛玉は消化されないので、ときどき吐くなどして体の外へ排出します。吐いたものの中に固まったフェルト状の毛玉があるようなときは、たまった毛玉を吐き出したと考えられるので心配ないでしょう。その他、乗り物酔いなども一過性のものと考えられます。

毛玉が気になるネコちゃんの健康維持に
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◎病気などによる「嘔吐」
 一日に何度も吐いたり、嘔吐が数日間続くようなときは病気の可能性があるだけでなく、脱水を起こす危険もあり、適切な処置が必要となります。また、吐いたものの中に血液が混じっているような場合は、すぐに獣医師の先生の診察を受けてください。元気にしていたのに突然たて続けに吐くようなときは、異物を飲み込んだ可能性もあります。口から泡を吹いたり、けいれんを伴うようなときは中毒の可能性もあるので、吐いたものをビニール袋に入れて、すぐに動物病院へ連れて行ってください。また、ときどきの嘔吐に食欲不振や便秘を伴う場合は、消化管内で毛玉がつまってしまう毛球症の可能性もあります。

☆POINT
◎ネコちゃんの「普段」をしっかり把握しておきましょう
◎ネコちゃんの様子が気になるときは、迷わず動物病院へ
◎「吐く」にもいろいろ。いつもと違う吐き方のときは、すぐに動物病院へ

獣医師からのアドバイス

ペットのウェルネス・ケアについて


 ウェルネスとは、「良い状態の維持」という意味の言葉で、病気や異常のない状態を長期的に維持すること。大切な家族だから、ペットにはいつまでも健康でいてほしいもの。そのために、健康なうちから様々な予防的措置を施すことで、できるだけ病気とは無縁な体づくりを目指すことが「ウェルネス・ケア」と言えます。
 最近では、多くの動物病院でペットのためのウェルネス・プログラムを用意しています。ペットが病気にならないよう、年齢や体調に合った運動管理や食事管理のほか、衛生管理や健康診断など、ペットの健康をトータルにケアしようというものです。飼い主さんは、愛猫の具合が悪くなって初めて動物病院へ行くのではなく、「愛猫が病気にならないために」動物病院へ行き、かかりつけの獣医師と相談して、愛猫と飼い主さんに合ったウェルネス・プログラムを考えるのも良いでしょう。

参考文献: 猫の病気とケアがわかる本(宮田勝重監修/誠文堂新光社)

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22回目 食事 皮膚と被毛を健康にする食事①
23回目 食事 皮膚と被毛を健康にする食事②
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