ペットライフ講座

1歳のお誕生日を迎えたネコちゃんは、もう立派なオトナ。
心も体も充実して、安定した時期を迎えています。飼い主さんも、なにかと慌ただしかった子育ての時期を終えて、ホッとひと息、健康やしつけなどの知識も増えて、ネコちゃんとの暮らしを満喫していることでしょう。
この講座では、より楽しく幸せなペットライフを送っていただくために、「食事」「健康」「日常」の面から、飼い主さんの疑問や悩みを解決する情報を提供していきます。

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心身ともに充実している時期。活発な成猫期を楽しんで友達に記事を紹介する

1歳~6歳の成猫の飼い主さんへ
6回目:健康管理 「手軽にできる健康チェック」

元気な状態をしっかり把握しておきましょう

 ネコちゃんが「痛いっ!」と鳴いたときは、体に大きな衝撃を受けたり、病気が進行してしまっている可能性があります。痛みを我慢するのは、ネコちゃんにとっても辛いこと。飼い主さんはネコちゃんの変化にいち早く気づいてあげましょう。
 体調の変化に気づくために、まず、飼い主さんは、ネコちゃんが元気なときの状態をしっかり把握しておく必要があります。「普段の食欲」「水を飲む量」「ウンチやオシッコの回数・量・状態」「呼吸」「歩き方など行動の様子」「体臭や口臭」「皮膚の状態や毛艶」など、健康なときの状態をしっかりチェックしておきましょう。たとえ病気の場合であっても、早めに気づいてあげることで症状が軽いうちに治療ができ、完治する可能性が高くなります。

どこを触られても平気なネコちゃんに

 いざ健康チェックをしようとしても、ネコちゃんが触られるのを嫌がってしまったら十分なチェックができません。だから、普段からネコちゃんが頭からしっぽの先まで、どこを触られても平気なようにトレーニングしておくことも大切です。遊びのついでにネコちゃんの体のあちこちに触れたり、リラックスしているときに全身をハンドグルーミングするように撫でてみましょう。ネコちゃんが人に触られることに慣れてくれれば、動物病院での診察時など、他人に触れられても過剰に反応することはないでしょう。

週に一度は飼い主さんによる全身のチェックを!

 飼い主さんによるネコちゃんの健康チェックは定期的に行いましょう。できれば全身のチェックを週に一度はやっておきたいもの。まずは全身をなでながら、以下のことをチェックしましょう。

◎腫れているところはないか
◎体が熱くはないか(発熱)
◎被毛に艶がなく、ベトベトしていないか
◎皮膚に発疹はないか
◎ノミはいないか
◎触ったときに痛がる箇所はないか など

次に、以下の各箇所をチェックしてみてくださいね。

■目のチェック
眼球の濁りや炎症、分泌物がないかを調べましょう。目やにがあるときは、濡らしたコットンなどで拭き取るようにしてください。黒目が白っぽく見えたり、目やにが多いときは病気の可能性もあります。長毛種の場合はこまめにケアしてくださいね。

■鼻のチェック
健康な猫の鼻は通常、冷たくて湿っていますが、寝ている間は乾いて温かくなっています。ネコちゃんが起きているときに鼻が乾いているようなら要注意です。鼻水が出ていたり鼻息が荒く呼吸のたびに音を立てているときや、鼻血が見られるときは獣医師の先生の診察を受けるようにしてください。

■呼吸のチェック
通常、安静時の猫の呼吸数は毎分15?36回程度で、成猫よりも子猫のほうが呼吸数がやや多いとされています。運動後や興奮しているとき、ストレスを感じているときなどは呼吸数が増えますが、安静時の呼吸数が増えたときは注意が必要です。

■耳のチェック
炎症や異臭、分泌物がないかを調べましょう。しきりに頭を振ったり、耳の後ろをしきりに掻くときは、耳に何らかの異常があるのかもしれません。放置すると、掻きすぎて炎症を起こし、耳の毛が抜けてしまうことがあります。

■口のチェック
口臭がきつくないか、歯ぐきに炎症はないか、色は普段と同じかなどを調べましょう。健康な猫の歯ぐきや舌は、きれいなピンク色です。歯周病の場合、症状が全身的なものになってしまうこともあるので、早めの対応が必要になります。

■おしりのチェック
ネコちゃんのしっぽを持ち上げて肛門の周りをチェックしましょう。通常、健康な猫の肛門は締まっていてきれいです。長毛種の猫はおしりが汚れやすいので、こまめにケアしてくださいね。肛門の周囲が腫れていたり、膿が出ているときは肛門嚢(においのある分泌物を作ってためておく器官)に異常があるのかもしれません。肛門付近は普段から清潔に保ち、定期的に肛門嚢の分泌物を出すようにしましょう。

☆POINT
◎ネコちゃんの普段の状態を知っておきましょう。普段と違うことに気づいたら獣医師の先生に診てもらいましょう
◎どこを触られても大丈夫なように、普段からネコちゃんの体に触れましょう
◎週に一度はネコちゃんの体をなでながら、全身のチェックをしましょう

獣医師からのアドバイス

排泄物は健康のバロメーター

 便と尿は、そのときの健康状態をただちに反映します。飼い主さんは、愛猫の便や尿の量、回数、色などを普段からチェックする習慣をつけておいてください。便や尿の異常は病気のサインであることが多く、放置してしまうと重大なことになってしまう可能性もあるので、健康なときの便や尿の状態をしっかりと把握し、異常が見られたら、ただちに獣医師の診察を受けるようにしてください。特に、血便や血尿が出たときは、緊急を要する病気にかかっている可能性があるので、至急獣医師による治療を受ける必要があります。また、下痢の場合も軽く見ずに、下痢の状態が数日続くような場合は、獣医師の診察を受けるようにしてください。その他、過剰に水を飲むようになって、尿の量や排尿の回数が増えたり、排尿する姿勢をするもののなかなか尿が出ず、出ても少量であるような場合も獣医師の診察を受けるようにしてください。

参考文献:猫の病気とケアがわかる本(宮田勝重監修/誠文堂新光社)
     もっともくわしいネコの病気百科(矢沢サイエンスオフィス編/Gakken)

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