ペットライフ講座

1歳のお誕生日を迎えたワンちゃんは、もう立派なオトナ。
心も体も充実して、安定した時期を迎えています。飼い主さんも、なにかと慌ただしかった子育ての時期を終えて、ホッとひと息、健康やしつけなどの知識も増えて、ワンちゃんとの暮らしを満喫していることでしょう。
この講座では、より楽しく幸せなペットライフを送っていただくために、「食事」「健康」「日常」の面から、飼い主さんの疑問や悩みを解決する情報を提供していきます。

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心身ともに充実している時期。活発な成犬期を楽しんで。友達に記事を紹介する

1歳~6歳の成犬の飼い主さんへ
5回目:健康管理 「手軽にできる健康チェック」

元気な状態をしっかり把握しておきましょう

 犬は比較的痛みに強いとされていますが、ワンちゃんが「痛いっ!」と鳴いたときは、体に大きな衝撃を受けたり、病気が進行してしまっているのかも。痛みを我慢するのは、ワンちゃんにとっても辛いこと。飼い主さんはワンちゃんの変化にいち早く気づいてあげましょう。そのためには、まず、ワンちゃんが元気なときの状態をしっかり把握しておく必要があります。「普段の食欲」「水を飲む量」「ウンチやオシッコの回数・量・状態」「呼吸」「歩き方など行動の様子」「体臭や口臭」「皮膚の状態や毛艶」など、健康なときの状態をしっかりチェックしておきましょう。たとえ病気の場合であっても、早めに気づいてあげることで症状が軽いうちに治療ができ、完治する可能性が高くなります。

どこを触られても平気なワンちゃんに

 いざ健康チェックをしようとしても、ワンちゃんが触られるのを嫌がってしまったら十分なチェックができません。だから、普段からワンちゃんが頭からしっぽの先まで、どこを触られても平気なようにトレーニングしておくことも大切です。遊びのついでにワンちゃんの体のあちこちに触れて、人に触られることに慣らしておきましょう。もしも触られるのを嫌がる部位がある場合は、食事の前にその部分を触るようにしてみてください。ちょっと我慢すればご褒美がもらえると思うようになりますよ。ワンちゃんが人に触られることに慣れてくれれば、動物病院での診察時やトリミングのときなど、他人に触れられても過剰に反応することはないでしょう。

週に一度は飼い主さんによる全身のチェックを!

 飼い主さんによるワンちゃんの健康チェックは定期的に行いましょう。できれば全身のチェックを週に一度はやっておきたいもの。まずは全身をなでながら、以下のことをチェックしましょう。

◎腫れているところはないか
◎体が熱くはないか(発熱)
◎被毛に艶がなく、ベトベトしていないか
◎皮膚に発疹はないか
◎ノミはいないか
◎触ったときに痛がる箇所はないか など

次に、以下の各箇所をチェックしてみてくださいね。

■目のチェック
眼球の濁りや炎症、分泌物がないかを調べましょう。目やにがあるときは、濡らしたコットンなどで拭き取るようにしてください。黒目が白っぽく見えたり、目やにが多いときは病気の可能性もあります。

■鼻のチェック
健康な犬の鼻は通常、冷たくて湿っていますが、寝ている間は乾いて温かくなっています。ワンちゃんが起きているときに鼻が乾いていたり、多量の鼻汁や膿や血の混じった鼻汁が出ているときは病気の可能性があります。

■呼吸のチェック
通常、安静時の犬の呼吸数は毎分10?30回程度で、中・大型犬に比べて小型犬のほうが呼吸数が多いとされています。運動後や興奮しているときなどは呼吸数が増えますが、安静時の呼吸数が増えたときは注意が必要です。

■耳のチェック
炎症や異臭、分泌物がないかを調べましょう。耳あかがたまっていないかも要チェックです。ワンちゃんが激しく頭を振ったり、耳の横や外耳道に触れたときに鳴いた場合は、耳の中に異物が入っている可能性があります。

■口のチェック
口臭がきつくないか、歯ぐきに炎症はないか、色は普段と同じかなどを調べましょう。歯周病の場合、症状が全身的なものになってしまうこともあるので、早めの対応が必要になります。

■おしりのチェック
炎症や分泌物などがないか調べましょう。通常、肛門からの分泌物や炎症はありません。肛門だけでなく、メスの膣から膿などの分泌物があったり、オスの睾丸の大きさなどが左右で違っているといった異常が見られる場合は、すぐに獣医師の先生の診察を受けてください。肛門付近は普段から清潔に保ち、においのない状態にしておきましょう。

☆POINT
◎ワンちゃんの普段の状態を知っておきましょう。普段と違うことに気づいたら獣医師の先生に診てもらいましょう
◎どこを触られても大丈夫なように、普段からワンちゃんの体に触れましょう
◎週に一度はワンちゃんの体をなでながら、全身のチェックをしましょう

獣医師からのアドバイス

排泄物は健康のバロメーター

 便と尿は、そのときの健康状態をただちに反映します。飼い主さんは、愛犬の便や尿の量、回数、色などを普段からチェックする習慣をつけておいてください。便や尿の異常は病気のサインであることが多く、放置してしまうと重大なことになってしまう可能性もあるので、健康なときの便や尿の状態をしっかりと把握し、異常が見られたら、ただちに獣医師の診察を受けるようにしてください。特に、血便や血尿が出たときは、緊急を要する病気にかかっている可能性があるので、至急獣医師による治療を受ける必要があります。また、下痢の場合も軽く見ずに、下痢の状態が数日続くような場合は、獣医師の診察を受けるようにしてください。その他、過剰に水を飲むようになって、尿の量や排尿の回数が増えたり、排尿する姿勢をするもののなかなか尿が出ず、出ても少量であるような場合も獣医師の診察を受けるようにしてください。

参考文献: NEW DOG ?愛犬が幸せな家族になる方法?(ブルース・フォーグル著/ペットライフ社)

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