ペットライフ講座

やんちゃで遊びや運動に夢中の毎日だと思ったら、あっという間に7歳に…。
ネコちゃんはまだまだ元気いっぱいかもしれませんが、猫は人間よりもはるかに成長のスピードが早いもの。7歳といえば、そろそろ高齢期と言えます。飼い主さんは、ネコちゃんのさまざまな変化を見逃さないよう、今まで以上によく観察してくださいね。
この講座では、より楽しく幸せなペットライフを送っていただくために、「食事」「健康」「日常」の面から、飼い主さんの疑問や悩みを解決する情報を提供していきます。

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QOL(生活の質)の向上を心がけ、若々しい高齢期を。友達に記事を紹介する

7歳以上の高齢猫の飼い主さんへ
1回目:健康管理 「高齢期に見られるネコちゃんの変化①」

猫の高齢化は何歳ごろから?

 ある年齢に達したとき、一律におじいちゃんおばあちゃんになってしまうわけではないのは人間もペットも同じ。ただし、人間が40歳を過ぎたあたりから体や感覚の機能が徐々に衰えてきて、さまざまな変化が出始めるように、猫も生後7年を経過した頃になると、体や感覚、行動や心の状態などが少しずつ変化してきます。
 7歳のお誕生日を迎えたネコちゃんをよく観察してみてください。「あれ?」と感じることはありませんか。例えば、高い所に上がらなくなったとか、お腹がたるんできた、といったことに気がつくかもしれません。毎日一緒にいると気がつきにくいことが案外たくさんあるかもしれませんが、よく観察してみると、以前とは違ったところが多く見つかったりするもの。7歳というのはそういう年齢で、その頃からが「高齢期」ということになります。高齢期の変化の兆候が見えてきたら、飼い主さんは今まで以上に注意深くネコちゃんを観察するようにしましょう。

高齢期に現れるネコちゃんの変化

 変化のスピードは猫それぞれ。猫種のほか体質や生活環境、食事の内容などによって異なってきます。近年、猫の寿命が延びてきており、20歳を超える猫もおり、なんと、ギネスブックには34歳まで生きたという驚くべき記録もあります。
 実際にネコちゃんの変化が目立ってくるのは9歳くらいからかもしれませんが、実は、7歳を過ぎた頃から免疫機能が低下し始め、内蔵疾患や皮膚疾患などが徐々に増えてくる可能性があります。高齢期の変化を食い止めることはできませんが、日々のケアによってそのスピードを少しでも遅らせることはできます。ネコちゃんが7歳を過ぎたら、体や行動の変化に早く気づいてあげて、適切なケアをしてあげてくださいね。高齢期に現れるさまざまな変化を以下に挙げるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

[高齢期のネコちゃんに現れる主なサイン]
◎体の変化
・皮膚に張りがなくなった、 フケが増えた
・抜け毛が多くなった、被毛にツヤがなくなった
・しっかり食べているのに痩せてきた
・お腹がたるみ、背中から腰にかけて痩せて見えるようになった
・歯垢や歯石がたまりやすくなった、歯肉が赤く腫れて口臭が強くなった
・目やにが増えた
・目に膜がかかったように見える

◎感覚の変化
・名前を呼んでも反応しなくなった、大きな音がしても逃げなくなった
・動くものに反応しなくなった

◎行動の変化
・眠っている時間が長くなった
・動きがゆっくりになった、よろける
・高い所に上がれなくなった。または、乗ったら下りられなくなった
・遊びに興味を示さなくなった
・意味もなくウロウロするようになった(徘徊)
・食欲が落ちた、食欲にムラがある
・下痢や便秘、吐くことが多くなった
・やたらと水を欲しがるようになった
・オシッコの量や回数が増えた
・トイレにいる時間が長くなった
・粗相をするようになった
・怒りっぽくなった

 全ての猫に以上のような変化が見られるわけではありませんが、このようなサインが現れたときは高齢期の変化の兆候と考えられます。しかし、何らかの病気が原因で変化が現れることもあるので、「年だから仕方のないこと」と思わずに、ネコちゃんの状態を注意深く観察するとともに、一度獣医師の先生に相談するようにしてくださいね。


☆POINT
◎ネコちゃんが7歳のお誕生日を迎える頃からが「高齢期」です
◎年をとればネコちゃんにもさまざまな変化が現れます
◎ネコちゃんの変化に早めに気づいてあげましょう
◎ネコちゃんの状態を今まで以上に注意深く観察するようにしましょう

獣医師からのアドバイス

人間よりもはるかに早いペットのライフサイクル

 猫の平均寿命は14.4歳というデータがあり(平成22年ペットフード協会調べ)、かつてと比べてペットフードの質の向上や獣医療の進歩などによって確実に寿命が延びています。また、猫の平均寿命には生活環境でも違いが見られ、完全室内飼いの場合15.9歳、家の外に出る場合12.1歳というデータもあります(ともに平成22年ペットフード協会調べ)。
 猫の年齢は、最初の1年で人間の15歳、2年で24歳、3年目以降1年で4歳ずつ年をとり、10年で56歳、15年で76歳、20年で96歳とされています(下表参照)。平均寿命が延びているとはいえ、猫のライフサイクルは人間の数倍のスピードなのです。
 猫の場合、家でじっとしていてもあまり気になりませんが、もしかしたらどこかに痛みなどがあるのかもしれません。飼い主さんは、愛猫の体調の変化を注意深く観察するようにしてください。また、動物には痛みや苦しみがあってもぎりぎりまで弱みを見せないという本能が備わっています。些細なことでも「いつもと違うかも」と感じたら、早めに獣医師に相談するようにしてください。

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1回目 健康 高齢期に見られるネコちゃんの変化①
2回目 健康 高齢期に見られるネコちゃんの変化②
3回目 食事 高齢猫の食事管理①
4回目 食事 高齢猫の食事管理②
5回目 日常 ネコちゃんの快適な高齢期のために①
6回目 日常 ネコちゃんの快適な高齢期のために②
7回目 健康 高齢猫がかかりやすい病気①
8回目 健康 高齢猫がかかりやすい病気②
9回目 健康 猫も認知症になる?
10回目 日常 高齢猫のホーム介護
11回目 日常 ネコちゃんとの"今"を大切に!

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