ペットライフ講座

やんちゃで遊びや運動に夢中の毎日だと思ったら、あっという間に7歳に…。
ネコちゃんはまだまだ元気いっぱいかもしれませんが、猫は人間よりもはるかに成長のスピードが早いもの。7歳といえば、そろそろ高齢期と言えます。飼い主さんは、ネコちゃんのさまざまな変化を見逃さないよう、今まで以上によく観察してくださいね。
この講座では、より楽しく幸せなペットライフを送っていただくために、「食事」「健康」「日常」の面から、飼い主さんの疑問や悩みを解決する情報を提供していきます。

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7歳以上の高齢猫の飼い主さんへ
5回目:日常管理 「ネコちゃんの快適な高齢期のために」

ネコちゃんが快適に過ごせるスペースを用意してあげましょう

 ネコちゃんが毎日をいきいきと快適に過ごすためには、適度な刺激と安心感を得られるスペースが必要です。飼い主さんは、ネコちゃんの「快適スペース」を作ってあげましょう。

◎外が見える場所を確保してあげましょう
 外の様子を眺めることは、高齢猫にとっては適度な刺激になります。飼い主さんは、窓のカーテンを開けたり、天気の良い日には窓を開けて網戸にするなど、外の様子が見える場所を用意してあげると良いでしょう。窓辺が高いところにある場合などは、手前に足場をつくって、ネコちゃんが上がりやすいようにするなどの工夫をすると良いでしょう。

◎飼い主さんにもわかりやすい暗くて狭い場所をつくってあげましょう
 猫は野生の頃の習性で、危険を感じると暗くて狭い場所に身を隠します。飼い主さんは、ネコちゃんが安心できるシェルターのような場所を用意してあげましょう。もちろん、飼い主さんが居場所をすぐ確認できるようなところにしてくださいね。

◎上下の運動ができる場所を用意しましょう
 猫は水平方向の運動だけでなく、垂直方向の運動も得意な動物。年をとったからといって、高いところが大好きなことに変わりありません。ネコちゃんの欲求を満たしてあげるためにも、飼い主さんは、ネコちゃんが自由に上ってもいい場所を用意してあげましょう。ただし、ネコちゃんのジャンプ力に合わせて、低めの場所にしたり、徐々に高くなるような場所を用意しましょう。

◎安心して眠れる場所を用意しましょう
 高齢期になると、猫は以前より長い時間眠るようになります。ネコちゃんにとって1日の大半を占める睡眠時間は、健康を守る上でもとっても大切な時間です。ひなたぼっこできる場所や暗い場所など、飼い主さんは、ネコちゃんが安心して眠れる場所を用意しましょう。できれば複数箇所に専用のベッドを置いてあげてくださいね。また、ネコちゃんのベッドはこまめに掃除するようにしましょう。

暑さや寒さへの対策はしっかりと

 猫は高齢になるほど体温調節が難しくなってくるので、季節ごとの温度差が体調に影響を与えやすくなります。飼い主さんは、ネコちゃんの体への負担を軽減するために、季節ごとの対策をしっかり立てておきましょう。

◎夏の暑さ対策には
 室温が30度を超え、湿度も高くなる夏の日中などは、暑さがストレスとなって体調を崩してしまうこともあります。飼い主さんは、ネコちゃんの健康を暑さから守るための工夫をしましょう。

・ネコちゃんのお気に入りの場所にクールマットなどを置く
・タオルに包んだ保冷剤などをネコちゃんのベッドの下に入れる
・カーテンやすだれなどで直射日光を遮る
・暑い時間帯はエアコンを使用する。ただし、冷やし過ぎには注意しましょう。ネコちゃんが「寒い」と感じたときに違う部屋に移れるよう、部屋のドアは閉め切らないようにしましょう

◎冬の寒さ対策には
 暖房器具でのヤケドを防ぐためにも、まずは暖房器具なしでもネコちゃんが快適に過ごせるような環境づくりを考えたいもの。ただし、飼い主さんが一緒にいるときや寒さがきついときは、無理をせず、暖房器具を併用してくださいね。

・ベッドの周りを囲ったり、袋状にするなど、猫用ベッドの保温力をアップさせましょう
・小さなテーブルや椅子などをフリースで覆うと、ネコちゃんが暖かく過ごせる場所にもなりますよ
・動きが減る高齢猫のために、ベッドや暖かくくつろげる場所は、すぐに移動できる距離に複数用意しましょう

☆POINT
◎高齢期でも適度な刺激や運動が必要です
◎ネコちゃんが安心できる場所をつくりましょう
◎適切な温度管理がネコちゃんの健康維持のためにも大切です

獣医師からのアドバイス

事故防止のために、もう一度家の中の見直しを

 猫も人間と同じように、年をとると若い頃のように軽快な動きができなくなります。愛猫が高齢期を迎えると、若かった頃とは違った危険が家の中にできてしまうこともしばしばです。飼い主さんは、愛猫の状態をよく見て、家の中に事故などの危険がないかどうか、もう一度点検してみるとともに、危なそうな場所には相応の対策を施すようにしてください。

【家の中の危険の一例】
◎階段
 家の中で最も危険な箇所のひとつが階段です。愛猫が足を滑らせて落ちたりしないよう、階段用のカーペットを敷くなどの工夫をしましょう

◎ベランダ
 ベランダの柵から足を滑らせて落下してしまうと、高さ次第では生命に関わることがあります。落下防止のために、ベランダ全体にネットを張るなどの対策が必要になりますが、基本的には、愛猫をベランダに出さないようにしたほうが無難だと言えます。

◎高さがある家具やネコタワーなど
 ジャンプ力が低下してくると、高いところに上がろうとして足を滑らせたりすることがあります。愛猫が上がろうとする場所の手前に足場をつくってあげると、無理なく上がれることができます。また、万が一落下してしまったときために、高さのある家具などの手前にクッションや厚手のマットなどを置いておくと良いでしょう。


◎コンロや暖房器具
 猫が火のついたコンロに乗ってヤケドをしてしまったり、ホットカーペットやこたつで低温ヤケドをしてしまうことも少なくありません。猫は、高齢になるほど血行が悪くなり、寒さを感じて暖かい場所を求めるようになるので、暖房器具を使用しているときは注意が必要です。

参考文献:長生きねこのきもち(ベネッセコーポレーション)

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1回目 健康 高齢期に見られるネコちゃんの変化①
2回目 健康 高齢期に見られるネコちゃんの変化②
3回目 食事 高齢猫の食事管理①
4回目 食事 高齢猫の食事管理②
5回目 日常 ネコちゃんの快適な高齢期のために①
6回目 日常 ネコちゃんの快適な高齢期のために②
7回目 健康 高齢猫がかかりやすい病気①
8回目 健康 高齢猫がかかりやすい病気②
9回目 健康 猫も認知症になる?
10回目 日常 高齢猫のホーム介護
11回目 日常 ネコちゃんとの"今"を大切に!

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