ペットライフ講座

やんちゃで遊びや運動に夢中の毎日だと思ったら、あっという間に7歳に…。
ワンちゃんはまだまだ元気いっぱいかもしれませんが、犬は人間よりもはるかに成長のスピードが早いもの。7歳といえば、そろそろ高齢期と言えます。飼い主さんは、ワンちゃんのさまざまな変化を見逃さないよう、今まで以上によく観察してくださいね。
この講座では、より楽しく幸せなペットライフを送っていただくために、「食事」「健康」「日常」の面から、飼い主さんの疑問や悩みを解決する情報を提供していきます。

グングン・スクスク講座 12ヶ月までの子犬・子猫 情報 キラキラ・ツヤツヤ講座 1歳~6歳までの成犬・成猫 情報 ユウユウ講座 7歳以上の高齢犬・高齢猫 情報

QOL(生活の質)の向上を心がけ、若々しい高齢期を。友達に記事を紹介する

7歳以上の高齢犬の飼い主さんへ
1回目:健康管理 「高齢期に見られるワンちゃんの変化①」

高齢期っていつ頃から?

ある年齢に達したとき、一律におじいちゃんおばあちゃんになってしまうわけではないのは人間もペットも同じ。ただし、人間が40歳を過ぎたあたりから体や感覚の機能が徐々に衰えてきて、さまざまな変化が出始めるように、犬も生後7年を経過した頃になると、体や感覚、行動や心の状態などが少しずつ変化してきます。
 7歳のお誕生日を迎えたワンちゃんをよく観察してみてください。「あれ?」と感じることはありませんか。例えば、顔が少し白っぽくなってきたとか、お腹や顔がたるんできた、といったことに気がつくかもしれません。毎日一緒にいると気がつきにくいことが案外たくさんあるかもしれませんが、よく観察してみると、以前とは違ったところが多く見つかったりするもの。7歳というのはそういう年齢で、その頃からが「高齢期」ということになります。高齢期の変化の兆候が見えてきたら、飼い主さんは今まで以上に注意深くワンちゃんを観察するようにしましょう。

高齢期に現れるワンちゃんの変化

 変化のスピードは犬それぞれですが、大型犬のほうが小型犬よりも比較的早く変化が現れる傾向にあるようです。そのため、大型犬の場合は早くからケアの準備をするように心がけてくださいね。
 実際にワンちゃんの変化が目立ってくるのは10歳くらいからかもしれませんが、実は、7歳を過ぎた頃から免疫機能が低下し始め、内蔵疾患や皮膚疾患などが徐々に増えてくる可能性があります。高齢期の変化を食い止めることはできませんが、日々のケアによってそのスピードを少しでも遅らせることはできます。ワンちゃんが7歳を過ぎたら、体や行動の変化に早く気づいてあげて、適切なケアをしてあげてくださいね。高齢期に現れるさまざまな変化を以下に挙げるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

[高齢期のワンちゃんに現れる主なサイン]
◎体の変化
・皮膚に張りがなくなった、脂っぽくなった、色が変わった、イボのようなものができやすくなった
・体臭が強くなった
・頭部に白髪が増えた、全体的に毛の量が減った
・まぶたがぽってりしてシコリなどがある
・鼻の頭がカサカサして乾いている
・立ったときに脚が震える
・関節が変形している
・座ったときに背骨が曲がったように見える
・しっかり食べているのに痩せてきた
・歯石がたまりやすくなった、歯がすり減って丸みを帯びてきた
・瞳が以前より濁ったように見える

◎感覚の変化
・名前を呼んでも反応しなくなった
・動くものに反応しなくなった

◎行動の変化
・眠っている時間が長くなった
・動きがゆっくりになった
・高い所に上がれなくなった
・散歩のときにすぐ座ってしまうようになった
・階段を嫌がるようになった
・食欲が落ちた
・下痢や便秘、吐くことが多くなった
・やたらと水を欲しがるようになった
・オシッコの量や回数が増えた
・粗相をするようになった
・夜中に吠えるようになった

 全ての犬に以上のような変化が見られるわけではありませんが、このようなサインが現れたときは高齢期の変化の兆候と考えられます。しかし、何らかの病気が原因で変化が現れることもあるので、「年だから仕方のないこと」と思わずに、ワンちゃんの状態を注意深く観察するとともに、一度獣医師の先生に相談するようにしてくださいね。


☆POINT
◎ワンちゃんが7歳のお誕生日を迎える頃からが「高齢期」です
◎年をとればワンちゃんにもさまざまな変化が現れます
◎ワンちゃんの変化に早めに気づいてあげましょう
◎ワンちゃんの状態を今まで以上に注意深く観察するようにしましょう

獣医師からのアドバイス

人間よりもはるかに早いペットのライフサイクル

 平均寿命や高齢期の変化のスピードは、犬種や体格によっても異なるとされており、小型犬や中型犬は大型犬に比べて長生きする傾向にあると言われています。
 犬の平均寿命は13.9歳というデータがあり(平成22年ペットフード協会調べ)、かつてと比べてペットフードの質の向上や獣医療の進歩などによって確実に寿命が延びています。
 犬の年齢は、小・中型犬の場合、最初の1年で人間の15歳、2年で24歳、3年目以降1年で4歳ずつ年をとり、10年で56歳とされています(下表参照)。平均寿命が延びているとはいえ、犬のライフサイクルは人間の数倍のスピードです。飼い主さんは、 愛犬の体調の変化を注意深く観察するようにしてください。また、動物には痛みや苦しみがあってもぎりぎりまで弱みを見せないという本能が備わっています。些細なことでも「いつもと違うかも」と感じたら、早めに獣医師に相談するようにしてください。

友達に記事を紹介する

1回目 健康 高齢期に見られるワンちゃんの変化①
2回目 健康 高齢期に見られるワンちゃんの変化②
3回目 食事 高齢犬の食事管理①
4回目 食事 高齢犬の食事管理②
5回目 日常 ワンちゃんの快適な高齢期のために
6回目 日常 ワンちゃんの快適な高齢期のために②
7回目 健康 高齢犬がかかりやすい病気①
8回目 健康 高齢犬がかかりやすい病気②
9回目 健康 犬も認知症になる?
10回目 日常 高齢犬のホーム介護
11回目 日常 ワンちゃんとの"今"を大切に!

一覧ページへ戻る