ペットライフ講座

やんちゃで遊びや運動に夢中の毎日だと思ったら、あっという間に7歳に…。
ワンちゃんはまだまだ元気いっぱいかもしれませんが、犬は人間よりもはるかに成長のスピードが早いもの。7歳といえば、そろそろ高齢期と言えます。飼い主さんは、ワンちゃんのさまざまな変化を見逃さないよう、今まで以上によく観察してくださいね。
この講座では、より楽しく幸せなペットライフを送っていただくために、「食事」「健康」「日常」の面から、飼い主さんの疑問や悩みを解決する情報を提供していきます。

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QOL(生活の質)の向上を心がけ、若々しい高齢期を。友達に記事を紹介する

7歳以上の高齢犬の飼い主さんへ
2回目:健康管理 「高齢期に見られるワンちゃんの変化②」

病気のサインを見逃さないで

 高齢犬に見られる体調の変化の原因には、加齢だけでなく遺伝的なものや生活環境、そして病気など、さまざまなものが考えられます。加齢や生活環境に起因するものであれば、日々のケアや環境を変えることによって改善することができますが、問題なのは病気が原因のとき。体調悪化の原因を特定することはなかなか難しいことですが、症状を放置したり過小評価することなく、小さな異変も見逃さないようにし、判断に迷ったときはなるべく早めに獣医師の先生に相談するようにしましょう。
 以下のような変化が見られたら、病気の疑いもあるので、獣医師の先生の診察を受けるようにしましょう。

[こんなサインがあったら病気かも]
・体温が急に上がった。または、急に下がった
・運動後でもないのに心拍数が極端に多い
・体重が急に増えた。または、急に減った
・ウンチが3日以上続けて軟らかい
・トイレの回数が減った
・皮膚がカサカサになった

 ワンちゃんができるだけ質の高い生活を送れるよう、飼い主さんは、常にワンちゃんを注意深く観察して、小さな変化にも気づいてあげるようにしてくださいね。

家庭でできる高齢犬の健康チェック ~観察する~

 健康チェックといっても、動物病院で行うような検査を家庭ですることはできませんし、多くの項目を毎日行っていたのではワンちゃんにストレスを与えてしまうかもしれませんよね。日常のチェックで大切なのは「見て」、いつもと違うことに「気づく」こと。
 例えば、ちょっと気をつけて見ているだけでも以下のようなことに気づくはず。
・食欲がない
・動き方や歩き方がおかしい
・たくさん水を飲むようになった
・運動した後の呼吸が以前より荒い
・体の一部をしきりに気にする
・顔や皮膚に何らかの変化が見られる
・トイレでの様子がいつもと違う
・ウンチやオシッコの状態がいつもと違う
 これらのようにごく一般的な体の異変に気づいてあげるだけでも、さまざまな病気の早期発見につながることがあります。高齢犬であっても、健康チェックのポイントは、若いときと基本的には同じだと考えてくださいね。
 年齢にかかわらず、病気の早期発見・早期治療はとても大切なことですが、高齢犬の場合は特に、早期の適切な診断と治療が大切となります。高齢犬が病気にかかると症状が重くなりやすく、回復にも時間がかかるので、異常が見られたらできるだけ早く獣医師の先生に診てもらうようにしましょう。

家庭でできる高齢犬の健康チェック ~記録する~

 もうひとつ、ワンちゃんの小さな異変に気づくのにとても役立つのが「記録すること」です。大変かもしれませんが、ワンちゃんの健康日記のようなものをつけていれば、獣医師の先生に症状を説明するときもより具体的に伝えることができますよね。内容は、体温、体重、心拍数、食事の内容と回数、運動時間、トイレの回数とウンチ・オシッコの状態、皮膚の状態などを記録すると良いでしょう。続けることが大切なので、ワンちゃんにも飼い主さんにも負担にならないよう、記録する内容などはできる範囲内でやるようにしてくださいね。

*体温の測り方
ワンちゃんをおさえて、肛門に体温計を入れて測ります。ワンちゃんが暴るかもしれないので、できるだけ2人で行うようにしましょう。体温計は、ペット用でも人間用でも大丈夫です。また、耳の中の温度を測るペット用の耳体温計も市販されています。
犬の平熱は38.5℃~39℃くらいです。
*心拍数の測り方
後ろ脚の付け根の内側に指先を当ててみてください。ワンちゃんの脈が分かると思います。脈を感じたら、1分間数えてみましょう。
小型犬の場合は60~80回、大型犬の場合、40~50回程度が正常値です。

☆POINT
◎小さな異変も見逃さずに、判断に迷ったら動物病院へ
◎ますは「見て」、いつもと違うことに「気づく」ことが大切です
◎健康状態を記録してみましょう

獣医師からのアドバイス

7歳を過ぎたら定期的に健康診断を

 現代では、犬の平均寿命が延びてきている反面、悪性腫瘍(がん)や内分泌系疾患などが増えています。また、食べ過ぎや運動不足による肥満は、さまざまな病気の原因にもなります。このような病気を予防するためには、若いうちからの適切な食事管理や運動管理が大切なのは言うまでもありませんが、7歳を過ぎたら、少なくとも年に2回は動物病院での健康診断を受けたいもの。血液検査や尿検査、体重測定などを行うほか、慢性腎不全などの内蔵疾患が疑われる場合は、エコー検査などを行っても良いでしょう。
 定期的な健康診断は、病気の早期発見に役立つだけでなく、さまざまなデータが蓄積されることは、今後の健康維持に大変重要なことと言えます。

参考文献: 老犬との暮らし方がよくわかる本(遠藤 薫監修/実業之日本社)

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1回目 健康 高齢期に見られるワンちゃんの変化①
2回目 健康 高齢期に見られるワンちゃんの変化②
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4回目 食事 高齢犬の食事管理②
5回目 日常 ワンちゃんの快適な高齢期のために
6回目 日常 ワンちゃんの快適な高齢期のために②
7回目 健康 高齢犬がかかりやすい病気①
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10回目 日常 高齢犬のホーム介護
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